HOW TO

【注文住宅を建てる前に】理想の住まいを実現する「敷地をよむ」5つの視点

2025.10.31

今回の記事はこんな方におすすめいたします。(記事時間5分)
・希望のエリアで土地を見つけたものの、「この敷地でどんな家が建てられるのか」をイメージできずに悩んでいる方。
・日当たりやプライバシーの両立に不安がある方
・変形地・狭小地でも理想の住まいを実現したい方

「敷地をよむ」とは、建物を計画する前に、その土地が持つ条件や特性を正しく把握し、最適な設計を行うことを指します。

接道の向き(東西南北)や角地かどうか、高低差、近隣の建物や景観、風の流れ、日当たりなど。
これらを丁寧に読み解くことで、見た目の美しさと住み心地の良さを両立した住まいを実現できます。

弊社では、土地の形状や方位を「制約」ではなく、「その土地でしかできない家づくりのヒント」として設計に活かしています。

1. 道路と建物の関係を考える

お客様の多くが希望される「カッコいい家」。その印象を左右するのが、実は“道路側から見える外観”です。
住宅街では道路からの見え方が最も多くの人の目に触れます。
そのため、どの方向に道路があるか(南・北・東・西)を読み取り、最も見える壁面を美しくデザインすることが大切です。

多くの住宅メーカーは南面だけをデザインしていますが、北道路・東道路・西道路など、接道位置によって家の「顔」は変わります。
毎日目にする壁面だからこそ、お好みのデザインで“住まいの印象”をつくりましょう。
施工事例:中庭No.170 |中庭とガレージのある暮らし

2. 南道路・北道路それぞれの特徴を知る

南道路の敷地は、陽当たりの良さから人気があります。
ただし、南道路となると必然的に南側にLDKが配置されるので、道路から室内が見えやすくなることも。
プライバシーを確保するためには、塀や植栽、窓の配置を工夫し、外からの視線を遮りながら採光を取り入れる計画が重要です。

一方、北道路の敷地は、LDKのある家の正面が南側になるため、プライバシーを保つことができ、落ち着いた空間をつくりやすいという利点があります。

どちらの敷地でも大切なのは、「日当たり」だけでなく「視線」「風」「景観」を総合的に読むこと。それが“敷地をよむ”第一歩です。
施工事例:中庭No.175|2つの中庭と市街地で暮らす

3. 駐車場と生活動線を考える

車社会である地方では、駐車場の位置も暮らしやすさに直結します。
角地の場合は、できるだけ交通量の少ない道路側に駐車スペースを設けることで、出入りがスムーズになります。

また、玄関までのアプローチの長さや動線も、日々の暮らしを大きく左右します。
買い物帰りの動線やお子様の安全を考慮し、駐車位置と玄関の距離・向きを調整することも重要です。
施工事例:中庭No.196 |半屋外の中庭がある平屋

4. 景観や視線を取り込む設計

“敷地をよむ”という行為は、単に土地の形を理解するだけではありません。
その土地から見える景色や、周囲の環境をどう暮らしに取り込むかという視点も大切です。

たとえば、北側に山並みが見える立地なら、その方向に窓を設けて「借景」を楽しむこともできます。
反対に、道路や隣地からの視線が気になる場合は、壁の高さを調整したり、植栽を配置したりすることでプライバシーを守ることが可能です。

敷地を読むことは、快適さとデザイン性を両立するための“設計上の準備”ともいえます。
施工事例:中庭No.194|借景を愉しむ住まい

5. 敷地条件を活かす発想を持つ

市街地などで、建物に囲まれた敷地や変形地に出会うこともあります。
そのような場合、「条件が悪い」と感じるのではなく、プランの工夫で快適に暮らせる家をつくることができます。

たとえば、採光を確保するために2階リビングを採用する、または中庭を設けて外からの視線を遮りながら光を取り入れるなど。
階段が不安な方には、手すり付きの緩やかな階段やホームエレベーターの導入もおすすめです。

また、狭小地や三角形の土地でも、建築の工夫次第で充分な居住空間を確保できます。
施工事例:中庭No.123|2階リビングで市街地でも豊かに暮らす

まとめ:敷地を読み切れていないと…

設計段階で敷地を読み切れていないと、
・道路から室内が丸見えになる
・駐車場が使いづらい
・隣地の建替えで日当たりが悪くなる
など、後から気づく“暮らしの不満”につながります。

敷地を正しくよむことは、家づくりの“失敗を防ぐ最初のステップ”です。


弊社では、設計士が現地に足を運び、実際に敷地の風・光・音・隣地環境を体感した上でプランをつくります。

その土地にしかない条件を、家づくりの魅力に変えること。
それがマスケンの“敷地をよむ設計”です。

注文住宅は「自由設計」であるほど、敷地をどう読むかで仕上がりが大きく変わります。
家づくりを考えるなら、まずは“敷地をよむ”ことが大切です。
土地の特性を理解し、その可能性を最大限に活かした家づくりを、弊社が全力でお手伝いいたします。


マスケン

(ホームページ:https://masuken-t.jp/)
宇都宮市に拠点を置くマスケンは、1994年の創業以来30年、注文住宅の設計・施工を栃木県全域で行っており、特に中庭付きの注文住宅は多くのお客様より高評をいただいております。 一級建築士事務所登録と特定建設業許可を取得しており、高い設計・施工力により理想の家づくりを実現しております。

こだわりの住宅をご検討の方は、ぜひ弊社にお気軽にご相談ください。


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